仏陀のたとえの中に「毒矢のたとえ」というのがある。
ある時、頭の良い青年が毒矢に射られた。
その射られた青年は駆けつけた医者に「この矢を射た者は誰か? 弓はどのようなものか? 弦(つる)は何で出来ているか? 矢羽はどんな羽で出来ているか?」と真実と事実を知ろうと尋ねた。
がその真実を知る前にその青年は死ぬはずだ。
ここで教えているのは、やるべきことは事実や真実を知る前にその毒矢を抜いてまず手当をする、という即時行動ということである。
私たちが本当に問題としなければならないことを後回しにして、他の問題に目を向けていることを戒めているわけだが、今朝、テレビで政治家が話しているのを聞いていてこの故事がふと頭に浮かんできた!