小豆島の旅から帰ってしばらく経つが振り返って記録を留めて置きたいといういう思いが湧いてきた。
コロナ禍の影響でGo To Trabvelが中止になる中、昨年より予定していたこの旅を止めることなく行って良かったと思う。
大雪警報が出る中、猛吹雪の福井を超えて姫路港からフェリーにて小豆島に上陸!それからの数日間は大雪で金沢は大変なことになっており、友人の大雪に関するFBを横目に見ながら晴天続きの小豆島に滞在することになる。
雪かきも手伝うことが出来ず、近所の方には申し訳ない思いもあった。
今までに行ったことの無い島という基準でこの島を選んだのが始まりだった。オリーブや二十四の瞳の舞台となった島ぐらいのイメージしか無かったのだが八十八カ所霊場というのがあるのを知った。
四国にも同様に霊場があり、有名であるが小豆島のこれは案外知られていないように思えた。
弘法大師空海が唐に渡る前、まだ無名の頃、活動拠点の地元である四国から京都に上る合間にこの島に立ち寄り修行の場としたり霊場を開いたと言うことが解ってきた。
旅を続けていろいろな人と出会い、話しをするうちに解ったのだがこの島には結構、移住者が多いということである。
そのことが意味することはここが住みやすい場所であるということの証明だと思った。
そしてどんな飲食店や施設に行っても人なつっこく親切な人が多いと感じた。
以前、伊勢や出雲に行った時、同じように人の優しさを感じた。神様のいる場所に住んでいる人は本当に心が豊かで澄んでいると……
四国の八十八カ所霊場巡りのお遍路さんは近隣の住民による無償の接待で支えられていると聞いたことがある。
お茶やお菓子、休む場所を提供するのである。
ここ小豆島の霊場でも同様であり、島全体でも人をもてなす文化がある。よそから来た人に親切に接する優しさがある。
旅をすることの醍醐味はその土地の風景や食べ物だけで無く、人との出会いでもあると思う。この島に来て本当に心の澄んだ人々と接することが出来て有り難かったと思う。
僕は空海が大好きで伝記や関連する本は沢山読んできたが小豆島で活動する空海の話には一度も出会わなかったことが不思議でならない。
空海の足跡を辿って少しでも彼のことを多く知りたいと思った。生まれ故郷の善通寺、修行の地である室戸岬、太龍寺、京都の東寺や高野山、ひいては唐の長安(現西安)の青龍寺などを訪れたがこの小豆島だけは抜けていたことになる。
きっと空海がここにも立ち寄りなさいと僕にメッセージを送ってくれたのだと思う!
感謝である。