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平等寺への奉納

2021年12月18日、この日今年最後となる奉納を中能登の平等寺にすることが出来ました。

この日は前日からの強い寒波で雪の中での移動となりました!

平等寺は高野山真言宗の寺院です。紫陽花と秋の紅葉がとても美しい寺院です。

ここはとても好きな場所で僕が主宰するフォトサークル幻の撮影会でもよく使わせて頂いています。

本堂の裏側に山があり、そこに散策コースを設けてあり十三仏が配されていてとても趣があります。

今年の6月のことですが、色々な寺院の手水舎で紫陽花などの花を浮かべてありそれをSNSで揚げることがちょっとした流行りになっていました。

平等寺でも昨年までは無かったのですがSNSに揚がっているのを見て撮って見たくなり行くことにしました。

 

到着してすぐに手水舎に向かいましたが紫陽花は浮かんでいなくてがっかりしていました。

お寺の方に聞いてみると昨日までは浮かべてあったのですが枯れてしまい取ってしまったと言うことでした。

寺院の中に入りお参りを済ませもう一度手水舎に行くと住職がバケツに摘んできた紫陽花の花を楽しそうに浮かべていました。

お寺の方がすぐに住職に伝えてくれていたようです。

 

すぐに行動して紫陽花を添えてくれている住職の姿にとても感動しました。

何度行ってもいつも敷地内は整然として掃除が行き届き、とても居心地の良さを感じる場所です。住職の人柄が現れているのだと思います。

 

 

今回奉納した額装写真は画題が「真言の響き」です。

撮影地は高知県・室戸岬にある御厨人窟という洞窟です。

弘法大師空海が唐に渡る前、若き日の修行の場です。ここで空海は毎日見る眼前の海と空だけの景色を見ていて自ら空海という名前を付けたということです。

撮影日は2015年12月15日、空海が大好きな僕はどうしてもここで空海の心境にたってみたくて神仏に祈り許可を頂き、寝袋で泊まらせて頂きました。

朝、目を覚ました時に撮ったのがこの風景なのです。

 

撮影から随分と日が経っていた作品ですがどこかに奉納をさせて頂きたいと言う思いは常にありました。

空海の開いた真言宗。同じ宗派である平等寺が自分の中に浮かんで来たのでした。

 

雪の中を奉納に来て頂いたととても上野名誉住職は喜んでくれました。

奉納後も一緒にお茶を頂きながら深いお話を沢山させて頂くことが出来ました。

ありがとうございます!