年が明けて友だちのみっちゃんと会うことになった。
用件が済んで一緒に白山比咩神社を参拝することになった!
その後、水戸明神、白山比咩神社創生の地を周り菊理姫神社へ……
参拝の小旅行も終わりに近づいた頃、彼女との会話の中で〝蒲郡〟と言う地名が出て来て閃いた。
いま読んでいる瀬織津姫のことが書かれている本!
瀬織津姫は封印された神様であるが、三河の国の沢山の神社で瀬織津姫の名前が書き換えられているという部分があった。
蒲郡にある神社もいくつかある…
彼女の故郷が蒲郡であることを以前に聞いたことを思い出し、その本のくだりを彼女に説明したのだった…
瀬織津姫が封印された経緯などが詳細に書かれた本!
この本も必然的に僕の手元に来たのだろう!
彼女と別れ、自宅に戻ると彼女からメッセージが…
蒲郡の瀬織津姫に関係した神社が気になり、直ぐに調べたらこの神社が出て来ましたと…
その神社の画像が目に飛び込んで来た時、瞬間的に行った事がある神社だと分かった!
6年ほど前に親しい友人から教えられてどうしても行ってみたいと思い、直ぐに向かったのだった。
普段だったら近くにある名所なども絡めて取材を考えるのだが、この時はこの神社だけの為に向かったことを思い出した…
その神社は蒲郡の竹島にある八百富神社!
ご祭神は市杵島姫命…
瀬織津姫の別名とも言われている神様…
過去の写真を検索してその画像を見つけた!
朝焼けに輝く竹島の写真!
彼女に送ると直ぐに返信が…
そこで電話に切り替えて話しをした……
彼女は言う「ここは自分が小さな時に遊んだ懐かしい故郷……
その風景がこんな美しい写真で見ることが出来て嬉しい」と…
そして「是非、この写真を作品として頂きたい」と間髪を入れずに言ってくれた…
彼女はお母さんを故郷から現在住んでいる中能登に何年か前に呼び寄せた。
いまは病院に入ってしまい、余命幾ばくもないと聞いていたことを思い出した。
そしてコロナの影響で面会することも叶わないと言うことも…
そこでまた閃いた!
「この写真をお母さんにも見せてあげたい!おかあさんにとっても、懐かしい風景であるに違いない」と……
額装写真として仕上げるのとは別にお母さんの枕元に置いていつでも見て貰えるように小さなサイズで作りプレゼントさせて貰おうと考えた
その横で会話を聞いていた家内も同じ事を考えていた……
その事を彼女に伝えた時、3人は感極まり、みな涙声になった……
少しでも早くお届けしたいと思い数日で仕上げた。
彼女に連絡を取り、作品を渡す事が出来た。
その足で直ぐに病院に向かい、お母さんに届けると言う…
その時思った…
この写真を撮影した時は分からなかったこと……
この作品はこんな形でみっちゃんとお母さんの元に行くことが予め決まっていたのだ……
僕はその為に何年も前に神様から撮らされていたのだ…
そしてこのタイミングで瀬織津姫の本を読み、蒲郡と言うキーワードに導かれて話しが展開していったという流れの不思議!
「この写真に出会えて嬉しいです!自分とお母さんの元に来てもらえてありがとう!感謝します!」
と何度も涙ながらに言ってくれる彼女!
僕も涙が出て来た!
喜んで貰い胸が熱くなる……
自分の撮影した写真がこうして喜んでもらえたことが本当に嬉しい!
幸せである。