2024年10月27日、石川県・かほく市の賀茂神社に奉納をさせて頂きました。
この神社も他の神社と同じく、有り難いご縁で結ばれました。
何年か前、この近辺の海岸へ向かう途中の事です。気になる方向に自然とハンドルを切っていて、気が付くとこの賀茂神社に辿り着くという事が何度かありました。
鳥居を潜ると長い参道が続き、奥には立派な社殿がありました。社殿内は厳かでとても清々しい空気感に満ちていました。
この神社の格式の高さを感じ、直ぐに大好きな神社のひとつとなりました。
何度目かの参拝の時でした。手水舎に浮かぶ紫陽花に朝の爽やかな光が差し込んでいてその美しさに魅了されました。
そして夢中でシャッターを切ったのでした。
この写真を撮った後、いつかこの神社に奉納する事が出来たら良いなと言う思いが湧いて来たのでした。
私の主宰するフォトサークル幻と言うグループがあります。
昨年の秋に恒例のフジカラーギャラリーかなざわで作品展を行いました。
いくつか出展した中でこの作品も選んで展示しました。
会期中のことです。サークルメンバーが誘って来場された友人がいました
この写真をしげしげと見られていました。
そしてとても親しげに話しかけきたのです
よく聞くと彼はこの賀茂神社のご子息と言うことでした。今は家を出て別の仕事をしていますが、正月などに帰省した折には実家の祭祀の手伝いもされているということを聞きました。このほかにも神社のことを色々と聞く事ができて本当に有り難く思いました。
この時、ますます奉納が実現したら良いなと言う思いが高まったのでした。
今年に入り、能登半島地震が起きました。
能登の復興を願い、どこかに奉納をさせて頂きたいという思いが強くなって来ました。
先に奉納をさせて頂いた羽咋市の永光寺へのブログにも書きましたが、能登のどこかの寺院や神社への奉納と言っても被害が甚大でそれどころではないというのが実情です。
中能登、奥能登に向けて思いを巡らせた時に永光寺と同様、口能登のどこか……
そう考えた時にこの賀茂神社が直ぐに頭に浮かんで来たのでした。
震災の後に連絡を取り、奉納をさせて頂きたい旨をお伝えしました。
当初は4月頃を予定していましたが震災の影響などでまだ時期が見通せないままでした。
永光寺の奉納が出来た事で気持ちが更に賀茂神社へと向かいました。
再度、宮司様とお話をさせて頂きようやく奉納への道筋が見えたのでした。
当初は手水舎で撮影した作品を感が得ていました。
奉納の日が近づき能登の復興に思いを巡らせた時にこの写真が浮かんで来たのです。
数年前に宝達山の山頂から撮影した風景です。
手水舎の写真も添えてこちらの写真をメインの奉納作品とする事にしたのです。
画題は『希望の光り』です。
厳かな空気感の中で宮司様による祝詞の奏上から奉納式は執り行われました。
奉納式の最後に〝あわのうた〟を演奏し歌わせて頂きました。
素晴らしご縁を頂き奉納をさせて頂いたことに感謝いたします。